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■ニート・ひきこもり・メンヘラとその支援者へ

 虐待や自殺の取材を長く続けてきた僕の学びの一つは、ニート・ひきこもり・メンヘラの当事者で、何年間も自宅の個室で誰とも会わない暮らしを続けていても、きっかけさえあれば、家の外へ出られるってことだ。

 実際、田舎町で誰からも誘われないまま、毎日一人でネットをやってるばかりで、孤独な暮らしから抜け出せないでいる人は珍しくない。

 しかし、そうした暮らしそのものを否定し、「家の外へ」「人間関係へ」と誘導したがる支援者はたくさんいる。

 ニート・ひきこもり・メンヘラの支援団体には「アウトリーチ」と称し、当事者宅を訪れては声をかける活動をしているところもある。
 もっとも、自分が心を許してない「支援者」の誘導は、当事者にとってウザいだけ。

 支援者に必要なのは、当事者の方から思わず声をかけてみたくなる人間に成長することなのだが、その成長への苦労を怠り、「悪いのはひきこもってる当事者」であり、「問題は当事者が引きこもっていること」と考える支援者は今なお珍しくない。

 僕は、僕自身が成長を果たしているかを試すために、ときどき全国のニート・ひきこもり・メンヘラにネット上から呼びかけ、僕とツーショットのオフ会を開くことがある。
 すると、大阪・岡山など、かなり遠方から当事者が一人で千葉や東京へやってくる。
 支援団体のスタッフで、そのように遠方から当事者が会いに来る人はいるだろうか?

 5月6日(土)、甲府で僕の講演イベントとオフ会がある。
 当事者の生きづらさを当事者の自己責任にせず、社会の仕組みのまずさととらえ、より生きやすい社会の仕組みへ変える発想と事例について講義する。

 講義では、若者支援の活動団体のスタッフにとっても「目からウロコ」の話になるだろう。
 ソーシャルデザインの発想を取り入れた活動に成長している支援団体はまだ少ないからね。

 この講義のあと、夕方からオフ会になる予定だ。

 全国各地からニート・ひきこもり・メンヘラの当事者たちに足を運んでほしい。
 また、彼らを「支援」している団体のスタッフにも足を運んでほしい。
 当事者を常識の内側に閉じ込めようとするのではなく、当事者と一緒にもっと生きやすい社会を一緒に作り出したいならば。

 そして、誰よりも、ニート・ひきこもり・メンヘラの当事者から頼られている自覚のある友人に、当事者を誘って足を運んでほしい。
 当事者自身が心を開いている人は、そう多くはない。
 当事者にとって友人と見込まれているあなたからの誘いを、当事者はずっと待っているのかもしれないのだから。


●全国から甲府へおいで。きっと移動中だって楽しいぜ!

 1年に365日あっても、そのたった1日も誰からも誘われないまま、将来に不安を感じるばかりの孤独な日々を送っている当事者にとって、1泊2日だけでも誰かと旅行し、思い込みでは見えなかった社会の面白さやゆるさに気づくチャンスを作れるのは、友人であるあなた1人だけかもしれない。

 だから、甲府での僕の講演&オフ会には、あなたを友人だと見込んでいるニート・ひきこもり・メンヘラの当事者に声をかけ、一緒に足を運んでほしい。
 1年に一度くらい、友人らしい付き合いを見せても、いいじゃないか。

 当事者に金がなければ、少しぐらい貸してあげればいいだろうし、足りない分は友人の親も出すだろう。
 その貸した金を返すために、当事者は日払いのバイトに挑戦することになるかもしれないし、自分の大事なものを中古ショップに売ったりしながら、自分の生活や人生に必要な金を作り出すノウハウの必要性を痛感するきっかけになるかもしれない。

 少なくとも、誰かと一緒に1泊2日の小旅行ができたこと自体が、当事者にとっては「自分は決して一人ではない」という大きな確信になるだろう。

 5月6日(土)の夜は、翌日に地元・甲府のJリーグのホーム試合があるため、市内のホテルが混みやすい恐れがある。
 なので、ホテルのネット予約は今スグやったほうがいい。
 甲府駅周辺が無理でも、隣駅の駅前ホテルを狙う手もある。

 いずれにせよ、甲府での僕の講演&オフ会(←クリック)に関するブログをよく読み、自分の地元から山梨県の甲府駅までの交通アクセスを調べてみよう。

 関東~東海地方エリアに在住なら、往復交通費・宿泊・イベント参加費などすべて込みで、だいたい2万円程度で来られるはずだ。

 東北・関西在住の場合、1人あたりの総額予算が4~5万円になってしまうかも。
 大阪・京都~甲府駅までは、夜間バスだと往復で約1万8000円。
 盛岡から甲府駅までは、電車の場合、往復で約3万5000円。
 1年に一度くらい、その程度の出費は、人生の大掃除代としていいではないか。

 家族だって、部屋に閉じこもりの当事者が久しぶりに外に出ると言い出せば、歓迎してお金を出してくれるかもしれない。
 それは、北海道や九州・四国・沖縄に住んでる人も同じだろう。

 問題はむしろ、講演&オフ会の日が迫ってるってことだ。
 講演も、講演を受講した人だけが参加できる限定オフ会も、メールによる前売予約がすでに始まっているので、当事者を誘うのも急いでほしい。

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