Breaking News
recent

■婚活指南や恋愛の温度がいろいろおかしくなってる件

 1月19日(火)のMXTV『5時に夢中』という番組で、実際に上記の4つが紹介されていた。
 番組自体がどこまで本気かわからないニュースバラエティなので、「釣りネタ」なのかもしれないが、60代と思われる女性が、自信満々に語っていて、しかも4つのVTRも見せられた。
 このVTRに出てきた若い男性も、心なしか、引き気味に演出されていたように思う。

 特集枠の冒頭に、何年も一緒に住んでいるのに男がプロポーズしてくれないと嘆く女性の声が紹介され、その後で上記の解決策が示されたのだが、男が見ると、どれも怖くなるものばかり。
 ちなみに、僕はこの4点をされたことがないし、それゆえに関係を長続きできたとさえ思ってる。
 ちょっと解説を加えてみよう。


2回は男が好む料理を出す
 オバサンは、言った。
 同棲カップルの女性が、パートナーの男性が餃子が好きなら餃子を週2で作ってやれば、男性が「俺の好みをこの娘はわかってくれている」と好印象を持つ、と。
 好きなメニューを週2で出されて喜ぶ男がまったくいないとは、言わない。
 しかし、リアクションの意味は微妙に異なるだろう。
 喜んだとしても、それは「俺の好みをこの娘はわかってくれている」ではなく、「週2で同じメニューでも困りはしないけど」といった共感温度の低いものだ。
 逆に、「週5でもいいよ」という偏食の男は、子どもっぽい関係を楽だと感じ、女性を母親代わりにしたがる人かもしれない。
 いずれにせよ、食事の内容に思い入れを持っている男は少数派だし、好きなメニューを覚えていてくれていることに感謝する男も、残念なくらいに少ないと思っておいた方が、女性は期待はずれをしなくて済むだろう。

見合い写真を見せる
 オバサンは、言った。
 他の男に見せるためにきれいに着飾ったばっちりメイクの写真を恋人の男性に見せれば、「他の男に取られたくない」という意識が働き、結婚を現実的に考えるようになる、と。
 同棲経験が2回もある僕は、お見合い写真を見せられたことはないが、実際に見せられたら、むしろ「こっちの意思決定のペースが遅いってことなの?」と悩んでしまうだろう。
 僕は同棲相手の両親と挨拶する機会を与えられて喜んだが、それはどんな家族になるのかを想像できるからだ。
 幸いにも、相手の父親はとても低姿勢で、その構えに僕の方が安心させてもらった。
 結果的に結婚はしなかったが、家族に会うことで結婚を無理に迫られている気はしない。
 遠回しの示唆ではなく、結婚が選択肢にある関係を望んでいることがはっきり伝えられると、むしろそれ以前より好感をもった。
 逆に、「私の両親に会って」と言ってみて、そこでうろたえるような男性をふるいにかけた方がいいだろうと思う。

「早く孫の顔を見たいと親に言われた」と伝える
 これぞ、「プロポーズしろ」という脅迫的なセリフだ。
 まじめに結婚を考えている男性ほど、このセリフだけは聞きたくないだろうなぁ。
 そもそも親のために結婚するわけじゃないし。
 同じ意味なら、「あなたの子どもなら産みたいし、一緒に育てたい」と言われる方が、多くの男にとっては誇らしく感じるように思う。

男の髪を洗ってあげる
 オバサンは、言った。
 男性と向い合って前から髪を洗ってあげれば、男の人は「ここまでしてくれるんだ」と喜ぶ、と。
 それで喜ぶ男は、恋人ではなく、「第2の母親」がほしい男だ。
 そういう男でいいなら、洗ってあげるといい。
 男が一人でできることを「~してあげる」と先回りして世話したがる女性は、残念ながら男に尊敬されにくい。
 「尽くす女」は、自分が愛されたいためにそれをしているんだろうと、男性に悟られている。
 男性自身のニーズより、女性自身のニーズがエゴイスティックに表現されている言動に対して、男は直感的に嫌悪や侮蔑を覚えてしまう。
 嫌われないためには、むしろ自分で自分を愛せる人に成長した方がいいだろう


 それにしても、なぜ男だけがプロポーズしなければならないのか?
 「女性の夢」と言ってしまえば、それまでかもしれない。
 しかし、世間のルール以前に、当事者の2人でルールを作り出せることが、関係を深め、結果的に結婚という選択肢も実現しやすくなるんじゃないかな?
 いずれにせよ、男が男に女について教われば誤解を生むのと同様に、女が女に男について教われば、やはり誤解を招きやすいのかもしれない。

 ところが、若い世代ではこの「関係」の構築自体を「面倒」と感じる向きも増えているらしい。


●「恋愛が面倒」な人は、結婚に向いてないのかも…

 結婚相談所としては業界最大手という「楽天オーネット」が、今年の新成人を対象に行った調査で、若者の恋愛離れを示すデータを発表した。

 「交際相手が欲しい」と答えた新成人は、2000年には男性91.6%、女性88.5%だった。
 だが、今年は男性が63.8%、女性が64.2%。
 実際に交際相手がいる人は、1996年には男女ともに50%だった。
 だが、今年は26.2%。

 2015年内閣府が発表した2014年度の調査で、2030代で未婚・恋人のいない人に「恋人が欲しくない理由」を聞くと、こんな結果が出た。

1.恋愛が面倒…46.2
2.自分の趣味に力を入れたい…45.1
3.仕事や勉強に力を入れたい…32.9


 日テレNEWS24の記事によると、2011年の内閣府のデータでは、20代で非正規雇用の男性は、正社員の男性に比べて結婚している人や恋人がいる人が圧倒的に少なく、男性は年収が少ないほど結婚している人の割合が少なくなり、交際経験のない人の割合が増えている、とか。

マーケティングライターの牛窪恵さん
「昔は親が干渉しすぎることで子どもが反発して自立したが、今はむしろ親子の距離が近づいて休日に一緒に出かけたり、過ごしたりする仲良し親子が増えている。
 非正規雇用や年収が低い男性は『どうせ自分なんか』と自己肯定感が低く、自分から女性に声をかけようとしない。
 調べによると、非正規雇用の約85%の男性が『女の子から告白してくれれば』と言っている」

ジャーナリストの白河桃子さん
「女性は出産を考えると、ある程度収入のある人と結婚したいと考え、相手に完璧さを求めるため、恋愛や結婚に慎重になる。
 こうしたハードルを下げるためには、出産後もワークライフバランスが確保され、男女ともに働きながら子育てができる社会になること」

 恋人が欲しくないという若者が多い一方で、実は、「結婚したい」と答えている人は20代、30代で77.7%もいる。
 そのことから、記事は、ポイントは「恋愛できる環境づくり」と結論づけ、「何があっても大丈夫」と思えて恋愛に積極的になれるのではないだろうか、と結んでいる。

 うーむ、そんな理想的な環境を待たないと、人は結婚しないのだろうか?
 そもそも、結婚で幸せになれる人が、100人中70人もいるのだろうか?
 独身男の僕には、さっぱりわからない。

 わかっているのは、3組に1組は離婚し、離婚すればひとり親として子育てをする苦労を背負う反面、結婚しなければいつか身寄りの無い高齢者になることもありうるってことだ。

 せめて相手の生きがいを大事にし、さほど面倒と感じずに済む関係を築きつつ、付き合いの中で結婚がベターな選択肢として浮かび上がるのを待つか、単価の高い仕事を増やして所得を上げながら、つきあう時間を確保できる仕組みを自分で作り出すしかないようだ。

【関連ブログ記事】

上記の記事の感想は、僕のtwitterアカウントをフォローした上で、お気軽にお寄せください。


 共感していただけましたら、下にある小さな「ツィート」「いいね!」をポチッと…

conisshow

conisshow

Powered by Blogger.