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■障がい者を「何もできない人」扱いするな!

 東京都江東区にある「リサイクルショップサラエ」は、障害を持つ方が働いている福祉作業所だ。
 就労支援B型事業所で、精神・知的・身体の障がいをもつ方が通所している。
 そこに通所しながら働いている障がい者の佐賀寿孝さんは、Facebookに、こう書いた。

「僕が入ってまず感じたのは、大人しいとかそんなものではなく、自主性も無くやる気も感じない。
 はっきり言って覇気の無い人たちばかりが与えられた仕事を、ただただこなしているだけ。
 リサイクルショップをやっているというのに、お客様がいらしても、バックヤードで作業している彼らは挨拶もしない。
 目の前で電話が鳴っても、職員が忙しすぎて出られず、『電話に出て』と言われていても。『ハイ!電話で~す』と言うだけで絶対に出ない。
 春の人事異動でやって来たこの男の職員は、電話が鳴ってても、スマホゲームに夢中で電話にもでないし、客の対応もしない。
 主任ひとりに今まで以上に負担がかかっていた。
 その上、障害者のサポートもしやしない。
 『なんか、その職員、静かだな? 電話はいつまでも鳴っているし』と思って見てみると、爆睡している。
 そんな職員は、障害者以上のお荷物。
 障害者だからとか、職員だからとか、そんなの関係ないね。
 まず人としてどうかと思ったよ。
 主任があまりにも可愛そう

 実は、こうした光景は、福祉作業所では珍しくない。
 福祉作業所には、18歳で養護学校からそのまま通所している人もいる。
 つまり、社会経験がまったくないまま、作業所の職員に言われたこと以外はしなかったり、職員も「障がいがあるから大したことはできない」と決め込んで思考停止なのだ。
 佐賀さんは、そのありように腹が立った。

「こんな実態を目の当たりにし、オレはぶちギレた。
 『おまえら! やる気がないのはよくわかった。今後一切電話は出なくていい!
 当然、ハイ!電話で~す』なんていうこともしなくていい。
 これからはワンコールで俺が全ての電話に出る!
 少しは主任独りに負担のかかっているこの状態を自分が変えようと思うヤツがいないのか?』
 そこで主任が言った。
 『本当はホームページを作りたかったけど難しかったので、娘に書き込めばいいところまで作ってもらって、夏期休暇の周知やセールの告知をしていたけど、一人ではアレもコレもは出来なくて。。。』
 この言葉が俺を動かした」

 佐賀さんは提案書を作成し、名ばかりで現場に一度も顔を出さない所長に提出した。
 彼の行動に、所長は驚いた。
 「自分の意見を文書化し、提出してくる障害者なんて佐賀さんが初めてだ」と言った。

「それ自体が所長自ら障害者を小バカにしている気がした。
 『まあ、大したもん出来るはずないから作ってみ?』と言われた。
 『だが、いきなり公開しないで印刷してどんなものかを見せて』と念を押された。
 そして、途中経過の物を印刷して見せたら所長の顔が一変した。
 『これ、佐賀さんが作ったの?』
 『まぁ、俺が作ればこの程度のものしか作れませんけどね』
 『この話そのまま進めて!』」



 佐賀さんは、ホームページビルダーで初めてホームページを作った。
 それが、このサイト(←クリック)だ。
 この作業所はリサイクルショップなので、佐賀さんは商品を紹介したのだ。
 ホームページが公開されると、確実に効果があった

「ホームページに掲載されていた品を売ってほしいとか、寄付を募ると多くの見ず知らぬ人からの温かい厚意が寄せられてきた。
 この絵は、荒木伸吾ファンの俺が荒木テイストを活かしてオリジナルキャラを描いてみた。
 店内全品半額をテーマに、『その品、オレの!』って手を伸ばしているイメージ。
 公開するやいなや、業者からも問い合わせがあった。
 ホームページは好き勝手に楽しみながら作っている。
 俺がサラエに来てから、覇気の無かったメンバーにも変化が表れてきた。
 さあて、お楽しみはこれからだ!

 これを書いた佐賀さんとFacebookのビデオ通話で話を聞きながら、彼の言葉を引用させてもらった。
 彼の怒りと提案は、もっともだ。

 「リサイクルショップサラエ」には、公開すれば売れる魅力的な商品がたくさんあるし、佐賀さんがホームページを作れたり、絵を描けたように、ほかの障がい者の方にも何かしらその人が無理なく生産性向上に貢献できる能力があるはず。
 その能力を引き出すことを、あきらめないでほしい。
 自分には無理なことも、彼らには朝飯前にできるのかもしれないのだから。

 勇気を出して動いた佐賀さんの提案が生きるよう、同店にある魅力的な商品をいくつか紹介しておこう。



●クリスマス・プレゼントでも、お年玉でも!

 1218日に日本でも公開される新作映画『STAR WARS』の新作が公開されるが、同店には「旧き価値あるフィギュアの未開封品」も売られている。

 「今では製造もしていないために手に入りにくい商品」という。
 マニアにはたまらない逸品だ(※この商品はホームページのみでの販売)。
 値段についてはサラエに電話かFAXでお問い合わせを。

 愛猫家の方向けには、ACアダプター付のポンプタイプ循環式給水器「ピュアクリスタル クリアフロー」が入荷されている。
 尿路結石対応の活性炭フィルターが本体についており、別売りパックも2パック付きで、活性炭フィルターは合計半年分。

 定価で買うとそこそこお高いが、今月から来年(2016年)1月末まで「店内の全品が半額」という(※ミサンガなどの自主製品は対象外)。
 キャノン・ニコンのカメラバッグ大量入荷していて、中古とはいえ、望遠レンズなどを一緒に入れても安心な頑丈さなので、若い人にプレゼントするのに好都合かもしれない。もちろん、三脚もいろいろ入荷してある。

 ミサンガなど、「いかにも授産品」というグッズも扱っているが、こんなのいくら大量に売ったところで、作業所で働く方々の工賃は上がらない。
 むしろ、クリスマス・プレゼントやお年玉として、品ぞろえの良いこの店に足を運び、値段交渉でお宝をゲットした方がオトクだし、何よりも佐賀さんなど働く障がい者の工賃アップに貢献できる。
 東京にいるなら、足を運んでみてほしい。


営業時間:10:0016:00
※土・日・祝日 定休日
※定休日以外の平日で臨時休業する場合があります
20151226日(土)~201615日(火)までお休み

136-0074
東京都江東区東砂5-16-3-101
TEL 03-5632-6601
FAX 03-5632-6634

都営新宿線東大島駅の西口駅前バス停から、東大島駅入口(都営バス) 乗車。
[亀24]葛西橋行き[門21]門前仲町行き[陽20]東陽町駅前行きのいずれかに乗車。


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